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ゴトーチ外伝/サスガの虜 CLICK 0 プレオープン
remi's report
「日曜日の東京」
山下怜美
その日めずらしく師匠なうい洋一は時間どうりに集合場所に着いた
予定出発時刻より1時間も遅れたのだが道がすいていた
ここ大都会の日曜日
平日とは違う雰囲気を漂わせる
まずは打ち合わせから入った
13時とある喫茶店にて
赤いワンピースを着た女性、ぴちぴちなスーツをまとったご婦人方、お互い携帯で話をしながら向き合う若いカップル、大声で笑う家族連れ。
様々な会話が無数の電波のように行き交う中、中央テーブルに通された
ウェイタ―も流れ作業剥き出しで私たちにメニューを聞く
コーヒー6つを頼んだあとウェイタ―が立ち去らないうちに直ぐ塾長が話を切り出した
『〇〇はこれできるんだっけ―?…』
――おぉ-キタキタ♪〃この感じぃ〜――
頭の中で昨夜みたドラマの緊迫した会議が画像として一瞬に飛び出し、しかしどこか学生の時の[お楽しみ会]の企画を練ってる感覚が蘇った。
学生の頃は何かと進んで企画側にまわることをし、今から思えば物理的に何も利益はないのだが色々考えることが楽しくてやっていたものだ。
しかし社会に出るとそうはいかない。大半の人は自力で生きてはいけないため利益のないものからは遠ざかってしまう。
隣の中年男性が襟元を直しながら立ち上がり会計の方へ進んでいった。テーブルには食べにくいトウモロコシや魚が残っていた
こんな時代だから?
誰も誰にも興味はないし、何かが自分に返らなければ骨を折ることはしない、少しの時間だって他人と触れたくはない。
もし気の利いた人が居ようならば利用され、何も求めず無条件で参入しようという人には誰もが陰を見つけようとする。
しかしそんな事を考えるのは端くれでそれぞれの目を輝かせたものはもっと別のところにあった。
今日の台本が手渡された。
おもしろい。どれをみてもそう思う。『おもしろい』以外の雑念は取り払われ その一枚の台本に全神経が集中した。 |